第1志望校に合格できそうですか…

　先週は共通テスト同日体験受験お疲れ様でした。来年の今はもう同日体験受験ではありません。共通テスト本番です。残り1年を切りました。同日体験受験の出来不出来は人それぞれだと思いますが、今回の結果を真摯に受け止め、これからの1年間の学習に繋げていかなければなりません。

大学受験が全てではない、大学受験で人生が決まるわけではない、いろいろ言われています。しかし、僕は果たして本当にそうなのかと思う部分があります。みなさんは今自分が目指している大学に対してどれくらい強い意志を持っているのでしょうか。
　手始めに…みなさんはどうしてその大学に行きたいのですか？その大学を目指すということは、自分の将来の夢をかなえるために、その大学でしかできない学びや経験がある、そういうことであってほしいと切に願います。これを踏まえると、大学受験が全てではない、大学受験で人生が決まるわけではないとは言いつつも、その大学に入学しないことには自分の将来の夢への第一歩は始まらないということではないですか？もちろん本番上手くいかないことだってあります。けれど、日ごろの不勉強やこれまでの不勉強が積み重なって、行きたい大学を変更せざるを得ないとなれば、それは目指せる道が変わる可能性が高まる、今目指したいと思っていたものが目指せなくなる道を選ばざるを得ない可能性も高まるということです。それくらい自分の目指したい大学や学部に対して、強い意志を持ってほしいということです。そう考えると、大学受験で人生が決まると言える部分も少なからずありますよね。

　みなさん、東進における新高校3年生として継続する際、合格設計図を担任の先生からもらっていると思います。そこには過去その大学に合格した先輩がどの時期にどれくらいの点数を取っていたのかがご丁寧に書かれていると思います。その点数はいつごろ達成できる予定ですか？今達成できなかったからといって志望校の変更を強いるわけではありませんが、目標とのその差はいつ埋まる予定なんですか？目標点よりも遅れをとっているその時点で、人よりも余計に勉強しないと合格への距離は縮んでいかないということです。にも関わらず、最低限人並みにはやってるからいいかな、とか今日は部活が長引いたから、とか言っている場合なのでしょうか。去年高校3年生を送り出して思ったことがあります。それは、高校3年生を迎える段階で、自分の目指したい大学に対して、受験生で1年間頑張っても埋まりきらない差がすでについてしまっているというのはザラにあることです。受験生として1年間頑張って伸ばせる共通テストの点数は高々200点ほどと言われています。みなさん、今回の同日体験受験の点数に200点を加算して、自分の行きたい大学で必要とされる点数に届きますか？大学受験は共通テストで点数を取るための対策だけしていればいいわけではありません。2次試験の対策もしなければならないことを加味したうえで、今の第1志望校に合格できそうですか？自信をもって「はい」と言えますか？

　もう2025年も12分の1が終わろうとしています。この話を聞いてこのままではマズいと思った人、今始めればまだ間に合います（といいたいところですがこの学年のみんなにそう言えるかは正直分かりません）。自分の目指したい大学、自分の将来の夢に対して、素直に、愚直に、がむしゃらに取り組んでください。大学受験にそれくらい本気で取り組むことは、1年後必ずみなさんを人として成長させてくれるはずです。もう受験生なんだから「自立・自律」して勉強してと言いたいところではありますが、いきなりはできません。困ったらまずは相談です。そのために担任の先生、副担任の先生がついています。今日を境に、より多くの人が受験生としての自覚をもって取り組んでいってもらえれば嬉しいです。2025年も一緒に頑張っていきましょう！

草野先生

金沢大学 医薬保健学域 医学類
金沢大学附属高校 バドミントン部 出身