最適な復習のタイミングとは
今日は最適な復習のタイミングについて述べていきたいと思います。早速ですが、エビングハウスの忘却曲線という言葉を聞いたことがあるでしょうか。エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスが人間の長期記憶について研究した結果、提唱された考えです。この研究では意味のないアルファベットの文字列を被験者に記憶させ、その記憶がどれだけ続くかを実験し、人が一度覚えたことを再度覚えるためにかかる時間の「節約率」を時間軸で表しました。それがエビングハウスの忘却曲線です。
(節約率 = 節約された時間 / 初回覚えるのに必要だった時間)
さらにカナダのウォータ-ルー大学はエビングハウスの研究をもとに、復習による記憶の保持量も検証しました。以下がその曲線を表した図です。この曲線は、記憶したての状態を100%とすると1日の間隔が開くことで、50~80%の記憶が失われ、さらに7日目までは忘却は急激に起こり続け、30日後にはもともとの2~3%しか残っていないということを示しています。しかしながら黄色の曲線で示された通り、1日後に10分間、1週間後に5分、30日後に2~4分で構わないので復習を行うと記憶量の減少を抑えることができることも同時に表しています。
小難しいことをつらつらと述べてしまいましたが、つまり何を言いたいかというと忘れる前に復習するのが学習した内容を定着させるために大事ということです。60分後、1日後、6日後という頻度で復習を行うと良いらしいので参考にしてみてください。
金沢大学 理工学域 数物科学類
金沢錦丘高校 硬式テニス部 出身
東進衛星予備校 金沢有松校へのご相談・お問い合わせはお気軽に