合格する人に共通すること
朝晩は冷え込む時期になってきましたね。季節の変わり目でもあるので、体調管理には十分気を付けて過ごしてください。
今日は大学受験で合格できる人に共通することはどのようなことかについて話したいと思います。みなさん、この9月10月11月と定期テストに多くの模試、修学旅行など行事に勉強にと、とてもハードな毎日を過ごしていると思います。その中で東進では12月から新高校3年生としての学習内容が始まり、大学受験を本格的に意識し始める人も増えてくるのではないかと思います。大学受験まで残り1年の冬を迎えるみなさんに今さら生活習慣や睡眠時間、スマホとの向き合い方といった話をしてもアレなので、今日はより受験本番を意識した実践的な内容をお伝えします。
僕が考える大学受験で合格できる人に共通することは以下の4点です。
①定期テストの勉強を通して基礎が固まっていること
定期テストの勉強は学校の授業レベルの理解、基礎固めには最適です。大学受験を意識すればするほど定期テストの勉強は疎かになりがちなのですが、基礎が固まっていない状態で応用問題にチャレンジしようとしても結局太刀打ちできず、改めてレベルを下げた演習から始めなければならないということになりかねません。また、特に期末テストは範囲も広く、長期休暇の直前にあるので、自分の得意不得意や強み弱みを洗い出し、長期休暇の勉強の計画を立てる上でも役に立ちます。
②同じレベルを目指す周りの人が解ける問題を「最低限」「抜け漏れなく」正解できること
大学受験で合格できる人は基本的に、周りが正解できている問題は決まって自分も正解できています。そこで差をつけられては元も子もありません。なので、東進の模試帳票では「★要注意」という表記があると思います。要注意のついた問題がたくさんある状態ではまず目指したいレベルに合格はできません。裏を返せば、復習の優先度としては最高ランクの問題です。難易度的に、時間的に、今の実力では太刀打ちできないと思った問題は割り切っていくのもひとつの手ですが、要注意のついた問題は「最低限」完璧に解けるようにしておいてください。
③同じレベルを目指す周りの人が解けなかった問題を「数問以上」正解できること
②で述べた内容はあくまで「最低限」の正解ラインです。なぜならば、周りの人が解ける問題を自分も解けている状態なだけでは点数に差が付いていないからです。最終的に大学受験に合格するためには、人よりも余計に点数を取らなければなりません。その差にあたる数問が本番で解けなければなりません。その数問が今回の定期テストや模試の問題の中ではどれが妥当だったのかというのを選ぶ力からが入試本番では試されています。大学入試は高校入試と異なり、基本的には満点を目指す入試ではありません。②が達成されてかつ、この問題まで正解できて初めて周りと差がついたな、そこまで考えながら復習に取り組んでもらいたいと思います。
④取ったことがある最高点ではなく、コンスタントに取れる点数こそが実力
一度だけ取ったことがある高得点は必ずしもその人の実力を反映しているとは言えません。数回の定期テストや模試の成績を並べたときに平均をとった点数、すなわちコンスタントにこれくらいは取れるという点数がその人の実力を表します。ただ、上振れであっても高得点を取ったことがあるというのは成功体験として自分の中に残り続けます。問題を解いていた時のスラスラ解ける感覚であるとか、上手く行った時の時間配分であるとか、そのようなものは参考にしながらこれからの模試に臨んでいくことができます。あくまで、その一発の点数は確実に毎回取れることが保証された点数ではないというだけです。
長くなりましたが、これからの高校3年生は学習内容が多く、難しくなっていくのに加え、毎週のように何かしらのテストや模試を控えた生活が待ち受けています。我々もみなさんに望まない志望校変更はさせたくありません。覚悟を決めるなら今しかありません!この波に乗り遅れたら周りとの差は広がっていく一方だと思って、これからの新高校3年生としての学習に取り組んでいきましょう!
金沢大学 医薬保健学域 医学類
金沢大学附属高校 バドミントン部 出身
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