やってみる→習慣へ
今回は「行動変容」について話したいと思います。難しい言葉ですが聞いたことのある人はいるでしょうか?「行動変容」とはもともとアメリカの健康領域において研究が進んだテーマで、1980年代に禁煙プログラムの研究からイメージモデルが生まれました。現在では、禁煙だけでなく健康全般・医療・保健の領域でも活用されています。また、マーケティングや人事マネジメントなどのビジネス領域でも注目されつつあります。では具体的に何のことなのかというと、簡単に言えば人が自分の健康的な心身を目指すために、習慣などの改善を行なうことです。皆さんに当てはめて言うと『成績UPを目指して、自身の勉強習慣を見直すこと』ということになります。このイメージモデルでは行動を変えて習慣にするために人は無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期の5つのプロセスを通過すると考えられています。
具体的には・・・
①無関心期:6カ月以内に行動を起こして行動変容を目指す気持ちがない時期です。改善すべき行動や生活習慣を認識していない状態であり、その状態を放置した結果がどのようなものになるのかも気付いていません。
②関心期:行動変容のために6カ月以内に行動をしようと思っている時期です。行動を変えるべきだと感じてはいますが、行動を変えることでのメリット・デメリットを天秤にかけて、迷っている状態です。
③準備期:行動変容のために1カ月以内に動こうと考えている時期を指します。まだ行動変容は行なっていませんが、必要なものを購入したり関連するイベントに参加したりしている状態です。
④実行期:行動を継続して6カ月未満ではあるものの、明らかに行動変容をしている時期です。習慣として定着はしていないため、継続をやめてしまうこともあります。
⑤維持期:維持期は、継続して6カ月以上経過し、明らかに行動変容をしている時期を指します。変わるための行動を、努力して続けている状態です。ここまで来るとその行動は習慣化したといえます。
皆さん自身、現在自分は何期にいるでしょうか?個人的には面談していると②または③の人が多いかな、と感じます。ほとんどの人が危機感を抱いていると思いますが、それに見合った行動を取れている人はそんなに多くないように感じます。長々書きましたが、何が言いたいかというととにかく早く行動を始めてほしいということです。⑤に書きましたが、行動を習慣に変えるには約半年という期間がかかると言われています。まだ1年生は半年残っています!ぜひいい習慣をつけて2年生のスタートを切りましょう!!!
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